これらの病態の漢方はそれ自身を希望されて治療を行ったことは残念ながらありません。どちらも、他の疾患を治療中に偶然?解決?することで、使用した生薬、漢方薬が効果があったんだということに気がつきました。まずはEDについてお話させていただきたいと思います。このことに気がついたのは腎機能障害患者さんの腰痛の漢方治療を行っていた時のことでした。皆さん、妙に肌の色が悪く、なにせ疲れやすい、とても元気がありませんし、とてもしんどそうでした。もちろん、精気なんかありませんよね。腰痛もあったので、ブロック療法も行いましたが、同時に漢方を行ったところ、腰下痛も良くなり、なんせ元気になりました。気がついたのは、約2ヶ月ほど漢方を行ったところ、肌つやがよくなり精気が感じられるようになりました。EDというわけではありませんでしたが、いわゆる精気のほうも西洋薬なしでもかなりの改善を得られたように思います。私が考えるEDの治療は(1)漢方によるストレス改善、(2)漢方薬による体質改善、滋養強壮(3)西洋薬の組み合わせだと思います。