院長ブログ

コンフォートゾーンについて

2016.08.02

まず始めに、言葉の説明をする必要があります。外国で外人が英語を話すように、コーチングやカウンセリングの話をするにあたって、専門の用語の意味を知る必要があるでしょう。まずはコーチングについてですが、そもそもコーチングとはなんなのでしょうか。

ブランド名でもおなじみですがCOACHにはそもそも、馬車という意味があり、安全にお客さんを「導く」というように使われていたようです。その点を考えると、私も「痛みに苦しむ患者さん」を安全に、「痛みの無かった元の世界」に導く事が私の仕事なのだと思っています。

コーチングにはいろいろな用語が使われていますが、私がその中でももっとも大切な言葉と感じているのは「コンフォートゾーン」という物の考え方だと思っています。コンフォートゾーンとは「その人にとっての安心していれる領域」「心地よい空間」という風に解釈されています。

私は「コンフォートゾーン」を、「自分自身の存在感を十分に感じることができる空間」ととらえています。そして難しい痛みに苦しむ患者さんの一部や些細な事で自分自身を見失ってしまった人達にはこの部分が欠けてしまっているケースをよく見るように思っています。ではなぜ「コンフォートゾーン」が無ければ、道を踏み外してしまうのか?。それは「勇気をくじかれたからだ」と言うのが私の考え方です。

子供がサッカーが好きなので良く試合を見に行って思うのですが、「ホーム」の試合と「アウェイ」の試合を考えてみましょう。「ホーム」での試合は、選手にとっても慣れた場で、応援も多くあることでしょう。では「アウェイ」ではどうでしょう。もちろん慣れた場所ではありません。応援も多くは無いでしょう。「ホーム」で十分の練習と試合を積んで始めて「アウェイ」での試合が出来るわけです。

そこで、「ホーム」をご家庭、「アウェイ」を仕事場や学校に置き換えて頂ければどうでしょう。

もちろん、逆でも結構です。「ホーム」で居場所や存在感を失ってしまった人が、「アウェイ」で戦えるはずがありません。それは「戦うべき勇気を失ってしまった」からだと思っています。

では、どうしたらいいのでしょうか。私は「勇気を取り戻す」以外に無いと思っています。

 

次回は、「ゴール」についてのお話をさせてください。また、漢方の話も重要ですので「夏ばて」の漢方についてモお話しさせて頂きます。