心臓、血管ドックの勧め
- 高血圧、糖尿病、高コレステロール血症、喫煙などの危険因子を持っている方
- 胸が痛くなる、動悸がする、息切れがするなどの自覚症状を持っている方
- 血縁者に心臓病(狭心症、心筋梗塞など)、血管の病気(動脈瘤など)の方がいる方
などは特にお勧めします。
早期発見というと“癌”ばかりが注目されがちですが、実は日本人の死因の第2位の心臓病(厚生労働省調べ)も早期発見がとても大切です。
動悸、息切れ、胸の痛みから足の浮腫、下肢の冷感等を感じたら是非、当院の医師にご相談ください。
自分自身の血管年齢や心臓、血管の健康状態をしっかり検査して「突然死」を防ぎましょう。
普通、一般的検査では心電図や胸部X線のみですが、それだけでは皆さんの心臓は守れません。
- 動脈硬化危険因子
- 全身の動脈硬化の状態
- あなたの心臓の状態
以上を総合的に循環器専門医が評価いたします。
心臓、血管ドックの流れ
問診、採血検査(当日の食事は控えてください)を行います。
既往歴や現病歴を詳しく問診させていただきます。
またリスクとなる、尿糖やコレステロールの検査をさせていただきます。
胸部X線、心電図検査を行います。
最初に心電図と胸部のX線写真を撮影します。
これは事前に心臓の大きさや、不整脈などの異常がないかを確認するためです。
血圧脈波、肺機能検査を行います。
脈波検査では両腕、両足の血圧を同時に測ります。
心臓から脈が腕と足まで伝わる速度「脈波」から血管年齢がわかります。
肺機能検査では、肺活量などから呼吸器が正常に活動しているかどうかを確認します。
息切れなどの症状が、心臓以外の原因ではないかをチェックします。
24時間心電図検査を行います。
24時間心電図検査では一日の不整脈の回数や波形などをすべて記録し、詳細に調べます。
頸動脈、心臓エコー検査を行います。
頸動脈エコー検査では首の部分に超音波プローブをあてて観察します。
動脈硬化が進むと血管に「脂質」が溜まり、瘤のように膨らむので、血管が狭くなります。
頸動脈に動脈硬化性の病変があると、脳梗塞や冠動脈疾患の発症リスクが非常に高くなります。
心臟エコー検査では体の左側を下にして横になります。
肋骨の間に超音波プローブをあてて心臓の様子を観察します。
心臓の大きさや弁の形や心筋の動きから、心雑音の原因や心肥大の有無などがわかります。
冠動脈CT検査、心臓カテーテル検査を行います。(関西労災病院等において)
STEP1から5までの検査を行った上でさらなる検査が必要な場合、冠動脈CT検査、心臓カテーテル検査をお勧めしています。
この検査では心臓の表面を走る、血管を観察することができます。
血管が狭くなる、あるいは詰まっている場合は心筋梗塞や狭心症を予防するために早急な治療が必要となります。
※STEP1-5までは当院にて行います。
STEP6のみ循環器専門医が必要と判断した場合に、関西労災病院等の医療機関を紹介させていただきます。
検査結果の説明:循環器専門医による読影と説明をさせていただきます。
初期検査の結果で何らかの異常が見つかった場合は治療をすぐに開始します。
もし異常が見つからなかった場合でも、冠動脈疾患のハイリスク群の方には1年に1回程度の検診をおすすめいたします。